実践ディープラーニングでIoTプロトタイピング
講座概要
Techツクールは、自ら技術を使いこなし「自分で作れるモノづくり」を学ぶためのスクールです。
本講座では、技術知識を講義する「セミナー」と、実際に手を動かして演習を行う「ハンズオン」だけでなく、自ら考え試行錯誤しながら作り上げる「自主研究」を通して必ずオリジナルの成果物を生み出します。
全4日間のコースで、ディープラーニング、RaspberryPi、ハードウェア、ソフトウェアそれぞれの基礎からしっかり学んで、最終的にオリジナルの人工知能とIoTシステムを作り上げます。
学べること
本講座では世界で最も普及している機械学習フレームワークであるTensorflow及びKerasを使って、ディープラーニングを学びます。
特に人工知能として非常に高い性能を出しているCNNを使った画像認識を中心に学びます。
さらにシングルボードコンピューターRaspberryPiを使って、開発ツールの使い方から、電子回路、組み込み(ファームウェア)、アプリケーション、クラウド連携までIoTについて一気通貫で学べます。電子回路は半田付けを必要としない「ブレッドボード」を使った回路結線、プログラミングは数値計算や機械学習にも使われていてシェアが高く勢いのある「Python」を使って進めます。
また、エンジニアはモノを作って終わりではなく、検証結果やノウハウなどの情報を整理してレポートにまとめ共有するスキルも重要です。本講座では、Markdownを用いたレポートの書き方、画像編集方法など、オープンソース時代の最新のレポート作成方法も併せて学べます。
作れるモノの例
USBカメラでリアルタイムに回転ずしのお皿の種類を認識
ディスプレイやスマホに会計を表示
上記は一例です。
USBカメラで写した画像が人の目で見ても判別できそうであれば、認識させるものは何でもOKです。
また、出力は画面出力、スマホ表示の他に、音を出力、音声合成でしゃべらせる、SNS通知、クラウドのデータベースに貯めるなど、様々な選択が可能です。
成果物
他のセミナーやハンズオンとは違いTechツクールでは、自ら考えたアイデアを目標に試行錯誤しながらIoTシステムを作り上げます。
最終的な成果物として、ご自身で作成したレポートが得られます。レポートは、そのまま社内報告としてもご利用できますし、人工知能及びIoTシステムの再現やさらなる応用へのヒントにご活用いただけます。
講座内容
1日目
内容 | 詳細 |
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Jupyter Notebook | 基本となる開発ツールであるJupyter Notebookについての使い方を学ぶ |
Python | スクリプト言語Pythonの基礎を学ぶ |
Numpy | 数値計算を行うNumpyの使い方を学ぶ |
Tensorflow + Keras | DeepLearningの記述方法を学ぶ |
学習と推論 | 簡単な層で学習と推論について学ぶ |
多層パーセプトロン | 層を増やして学ぶ |
ニューラルネットワーク | ニューラルネットワークにして学ぶ |
2日目
内容 | 詳細 |
---|---|
CNN | CNN(畳み込みニューラルネットワーク)の基礎を学ぶ |
CNNで学習と推論 | 実際にCNNを使って学習と推論を行う |
精度向上 | 精度を向上させるための様々な手法を学ぶ |
課題画像で演習 | 具体的な課題画像でCNNの学習と推論を演習する |
3日目
内容 | 詳細 |
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RaspberryPi | RaspberryPiの基礎と基本的な使い方を学ぶ |
Linuxコマンド | RaspberryPiで使う基本的なコマンドを学ぶ |
開発ツール | RaspberryPiとPCを連携されるためのSSH,SFTP、Pythonを記述するためのエディタの使い方を学ぶ |
Python | 組込み、アプリで使える記述を学ぶ |
OpenCV | USBカメラからのリアルタイム画像入力方法を学ぶ |
アプリケーション | モーター、音出力、画像出力、SNS通知などを通じて、Pythonによるアプリケーション作成方法を学ぶ |
4日目
内容 | 詳細 |
---|---|
Markdown | 軽量マークアップ言語Markdownを使ったオープンソース時代のレポートの書き方を学ぶ |
各種ツール | レポートで活用できる画像編集、動画編集、回路結線図などの使い方とコツを学ぶ |
アプリケーションの続き | モーター、音出力、画像出力、SNS通知などを通じて、Pythonによるアプリケーション作成方法を学ぶ |
自主研究 | これまで学んだ技術やツールを応用・活用し、自ら考えたアイデアを目標として、成果物を作る |
コーチング | 個別に時間を設け、講師とマンツーマンで技術相談 |
成果発表 | 各個人の成果を数分程度で簡単に発表(お気軽な雰囲気ですのでご安心ください) |
必要なスキル
- 基本的なPC操作方法を知っていて、キーボードでタイピングできる方
- 中学校程度までの数学(四則演算、方程式、グラフ)をだいたい理解している方
- 何らかのプログラミング経験があると望ましい(初心者OK)
必要な持ち物
ノートPC
(WiFiに接続可能、ソフトウェアをインストール可能であること)Googleアカウント
※RaspberryPiを含む周辺機器や電子機器や電子部品、およびWiFiルーターは全てこちらでご用意します
開催日時
2018年 夏予定 全4日間のコース
会場
東京都内(未定)
受講料
8時間 × 4日間
未定
参加特典
- ご使用いただいたRaspberryPi3Bを、お持ち帰りいただけます
- ご使用いただいたmicroSDカードを、お持ち帰りいただけます
- 講義資料及び演習サンプルソースコードを、お持ち帰りいただけます
- 最新技術情報が共有できるTechツクールコミュニティに参加できます
備考
- 満席になり次第、申し込み受付を締め切らさせていただきます
- お支払いは銀行振り込みのみとなります
- 請求書/領収書の発行は可能です
- 開催時刻や講座内容は変更になる場合がございます
- 参加申し込み人数が最少催行人数に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります
Q&A
1~3日だけの参加は可能でしょうか?
基本的に4日間を通しての参加をお願い致します
回路や電子部品など全く経験がありませんが大丈夫でしょうか?
問題ございません
機械学習やディープラーニングなど全く経験がありませんが大丈夫でしょうか?
問題ございません
自分のRaspberryPiを持ち込んで使っても良いでしょうか?
本講座はRaspberryPi3Bとこちらで環境設定済のOSを使う前提で内容が組まれているため、演習時にはこちらで用意するものをご使用ください。ただし、最終日の自主研究においては、持ち込み品を使っていただいても構いません。
ノートPCに何かソフトをインストールしておく必要はあるでしょうか?
事前にインストールは不要です。
弊社に訪問していただきTechツクールを実施していただくことは可能でしょうか?
出張対応も可能です。詳しくはお問い合わせ下さい
講師紹介
JellyWare株式会社 CTO 上田 浩
電気系ハードウェアエンジニアとして大手メーカーに約15年間勤務し、カーナビゲーションの設計・開発を行う。
プライベートでは、ハッカソン・ロボコン・MakerFaireなどオープンイノベーション活動に参加し、ソフトウェア開発も担う。
2015年から現職に就き、光のお絵描きロボットwordeeの設計・開発、IoTプロトタイプ及びスマホアプリの受託開発、AIコンテンツ・IoTコンテンツの制作・協力、最新技術を使った独自のハンズオンなどを手がける。
『講師から受講者様へメッセージ』
IoT及びAIを活用する技術は、理論や知識だけでは開発できません。ハードウェアだけでも動きませんし、ソフトウェアだけでもリアルな世界には届きません。ハードウェアとソフトウェアの両方の技術があるJellyWareだからこそ、効率よく的確に教えられる強みがあります。理論を追求したり技術知識や手法を詰め込むのではなく、技術を使いこなし「自分で作れるモノづくり」をTECHツクールでぜひ体感してください。