• NAGOYA BOOST 10000 2018年度成果報告
  • NAGOYA BOOST 10000 2018年度成果報告

世界の未来を切り拓くイノベーターを名古屋から10000人輩出することを目指してスタートしたNAGOYA BOOST 10000 vol.01では、共創によるビジネス創出、AI・IoT分野における新しいビジネスの創出と、若手人材の育成を短期間の目的を達成するために、1年間様々なプログラムを実施してきました。その1年間の成果を報告いたします。

1.共創によるビジネス創出プログラム「NAGOYA HACKATHON2018」

NAGOYA HACKATHONは、首都圏IT企業x名古屋地区製造業等x名古屋地区IT企業x個人といった地域と業種を超えた様々な人々が横に繋がり、共創によるビジネス創出を目指す共創イベントです。
様々な地域と業種、そして様々な職種の人々が、短期間でたくさんのアイデアを出し合い、チームを組んで、様々な形のプロトタイプを作って、アイデアの具現化を行います。その中で、参加者同士の横の繋がりが強くなり、お互いの経験を共有しながら、アイデアの見える化を図っていくため、協調性、コミュニケーション能力、クリエイティブ能力を伸ばす効果があります。また、企業にとっては、最新技術分野の産業競争力強化、新規事業のネタ発掘、人材育成等の効果もあります。
NAGOYA HACKATHON2018には、企業参加15社の30名、個人参加20名の計50名の方々に参加していただきました。参加者の構成としては、ソフトウェアエンジニアが21名、ハードウェアエンジニアが10名、デザイナー・プランナーの方々が18名となっております。
ハッカソン当日に構成された10チームが、様々なアイデアを具現化しながら、最終プレゼンでアイデアとプロトタイプを評価してもらい、最優秀賞1チーム、優秀賞2チームが選ばれました。
この3チームは、ハッカソン後も、実証実験とNAGOYA BOOST DAYに向けて継続開発を進め、2チームがNAGOYA BOOST DAYに参加しています。

NAGOYA HACKATHON2018の審査結果

最優秀賞
「フレAI」
日々の育児を音声で記録し、そのログを元にしてお父さんの育児をサポートするIoTデバイス
優秀賞
「レクランド名古屋」
働く世代が楽しんで運動を続けられるよう、名古屋の街をストリートスポーツテーマパークにする空き地活用サービス
優秀賞
「お薬ぽん」
高齢者の薬の飲み忘れ防止を防ぐための自動配薬&管理サービス

「次世代イノベーターチームのその後について」

NAGOYA HACKATHON当日の様子

2.AI・IoT分野における新しいビジネスの創出と若手人材の育成プログラム

AI・IoT人材BOOSTプログラムは、事業開発におけるスキルだけではなく、自ら考える力と高いモチベーションを維持しながら、プロジェクトを遂行していく強い推進力を持つイノベーター育成を目的としております。
本プログラムは、AI・IoTにおける最新プロトタイピング技術を作れるレベルまで学ぶ、「AI・IoT技術基礎・応用学習プログラム」と、それらの技術を使った事業開発に必要な様々なスキルと知識、開発プロセス全般について学ぶ「プロトタイピング・ビジネスモデル強化学習プログラム」構成され、約5ヶ月100時間以上をかけて行われました。
「プロトタイピング・ビジネスモデル強化学習プログラム」は、さらに仮想プロジェクトと本プロジェクトで別れており、仮想プロジェクトは、デザイン思考のプロセスをもとに、新規事業創発プロセス全般の基礎知識を学び、本プロジェクトでは、仮想プロジェクトで学んだ基礎知識と様々な強化学習で学んだスキルをもとに、自由にチームを組み、自分たちのアイデアを具現化し、全チームがNAGOYA BOOST DAYに臨んでもらいました。

基礎教育・オリエンテーション(1日3時間)

10/10(水)
新しいチャレンジがこの地域で必要な理由とビジョンについて

AI・IoT技術基礎・応用学習プログラム(4日40時間)

10/20(土)
AI基礎学習
10/21(土)
ディープラーニングCNN
11/3(土)
RaspberryPiを利用したIoTプロトタイピング
11/4(土)
自主研究&技術応用学習

プロトタイピング・ビジネスモデル強化学習プログラム

(1)仮想プロジェクト(7日30時間)

11/7(水)
仮設構築/仮設検証(課題検証)
11/17(土)
デザイン演習:生活改善デザイン
11/18(日)
デザイン演習:生活改善デザイン
11/21(水)
プロトタイピングスキル講座「ハードウェア設計における3DCADと3Dプリンターの活用」
11/24(土)
プロトタイピングスキル講座「Fusion360トレーニング」
12/1(土)
デザインプロトタイピング、AI・IoTプロトタイピング演習
12/2(日)
ソリューションテスト(仮リリース)

(2)本プロジェクト(10日37時間)

12/5(水)
強化学習①「イノベーションを生み出す創造的発想法実習」
12/8(土)
基礎実習①「課題検証実習/アイデア構築」
12/22(土)
強化学習②「日本舞踊の稽古の中で学ぶアイデア発想法」
12/22(土)
強化学習③/基礎実習②「大手企業の新規事業創出法及びメンタリング」
1/16(水)
強化学習④「事例共有から学ぶ小規模企業の経営・マネジメント」
1/19(土)
基礎実習③「デザイン実習/ソフトウェア・ハードウェア実習」
1/23(水)
強化学習⑤「会計・知財・権利・法務関連セミナー」
1/30(水)
強化学習⑥「マーケティング・流通関連セミナー」
2/9(土)
強化学習⑦「プレゼンテーションスキル講座」
強化学習⑧「ユーザーに受ける動画作り」
基礎実習④「デザイン実習/ソフトウェア・ハードウェア実習/ソリューション検証」

AI・IoT人材BOOSTプログラムの実施様子

3.新しいチャレンジが始まるピッチイベント「NAGOYA BOOST DAY」

NAGOYA BOOST DAYは、NAGOYA HACKATHONとAI・IoT人材BOOSTプログラムで生まれた成果をプレゼンテーションすると同時に、最新テクノロジーを有する国内外の企業にも登壇してもらい、新たなビジネスチャンスを提供する場として行われました。
新規事業発掘、事業マッチング、人材発掘、スタートアップ発掘などの様々な目的を持っている200人を超える方々にご来場いただき、NAGOYA BOOST 10000で生まれたアイデアと人材が、次のステップに進む土台作りとしての役割を担う取組みとなりました。

NAGOYA BOOST DAY次世代イノベーター部門の審査結果

最優秀賞
「フレAI」
NAGOYA HACKATHONの最優秀賞チームで、NAGOYA BOOST DAYでも最優秀賞を獲得している。ハッカソン後、ユーザーテストを行いながら、何度かコンセプトをピボットした結果、音声の育児記録をもとにアプリで様々な演出を実現し、独自の思い出記録ツールとして進化させたことが評価された
優秀賞
「リンパマッサージアプリ」
AI・IoT人材BOOSTプログラム参加者チーム。乳がんなどの後遺症でるリンパ浮腫を軽減するためのマッサージ方法を教えてくれるセルフケアアプリサービス。チームリーダーの現役大学生ご本人の実経験から生まれたアプリサービスで、類似サービスがまだなく、新規性・独自性が高く評価された

「次世代イノベーターチームのその後について」

NAGOYA BOOST DAY当日の様子

次世代イノベーターチームのその後について

チーム名 メンバー 製品・サービス内容 今後の展開
フレAI
(最優秀賞)
会社員6名 「育児」を通して家族の絆がより深まるコミュニケーションツール 開発を継続して完成度を高め、事業の売却先を探す予定
リンパマッサージサポートアプリ
(優秀賞)
学生1名/会社員1名 乳がんの後遺症であるリンパ浮腫へのセルフケアをサポートICTサービス 所属する企業内での新規事業案件に採用され、継続開発するとともに、大学との共同研究も開始予定
Proba 起業家1名/会社員1名/学生1名 学生が手軽に就業体験できるICTサービス 起業
イチロウ 起業家1名/会社員3名 支援が必要な高齢者と支援者を結びつけるICTサービス 企業内の主軸新規事業として開始
カオパス 会社員3名 顔認証技術による入退室管理システム 3社から共同開発の打診あり。継続開発と事業化を検討